ドキドキしてるのがきっと伝わってるよね。 でも誤魔化せない。 だって、私今でも…。 「ドキドキしてる?」 「うん…久しぶりだし…」 「そっか」 照れ隠しなのが、お見通しなようで、信号待ちしてるのを良いことに、唇を合わせてくる。 2年振りの接吻。 でもそんな気がしない。 まるで、毎日過ごしてるような気がする。 「今日、ウチにおいで」 指先をギュッと握りしめ、微笑んだ。 私は小さくうん…と呟いた。 部屋まで、10分。 無言なのに、心地良い。 指先が暑い。