「絵美のも、誕生日に作るからね」 「さすが甘党…」 皮肉りながらも、少し嬉しそうだ。 時間はあっという間に過ぎていった。 「さて、お開きにする?」 「そろそろね」 「本当にありがとう」 私は心からのお礼を言った。 私の大切な人だから。 みんなの明るい笑顔に心が温かくなった。 「じゃあ、主役も帰りなさい?」 「え…でも」 「帰ってきてすぐに、片付けさせるような鬼のような姉じゃないんだから、私は」