チョコレート

知らない女子が、
鈴木くんの、腕に寄り添い、あたしを睨んだ。


[彼女?]

あたしは、思わず聞いてしまった。

あたしって、嫌な女。


[違う違う!幼なじみ!]


鈴木くんは、笑顔で言った。


[清ちゃん話。あるから、一緒に、行こう!]

[えっ?]

鈴木くんの、幼なじみは、鈴木くんの、手を引き、
すたすた歩いて行ってしまった。