「私なんかでいいの?」

「お前。興味ねぇのかよ~ 店舗のコーディネートはなかなかやりがいがあるぜ。」

「うん。ずっとやってみたいって思ってたんだけど…。初めて担当するし、失恋してどん底だし…」

神谷は、軽く私のおでこにデコピンした。

「どん底だからこそ仕事するんだろうが~
お前はプロだろ?
どんな時でも仕事出来ることがプロじゃないのかよ。」

確かに失恋で仕事が出来ないなんてプロ失格だ。

それに今は余計なことを考えずに仕事に没頭することもいいかも知れない。

神谷は相変わらずムカつくけど…
まあ~これも仕事。