私の家につくなり雪就は中を見回した。

『へー、ここが雪奈の家か〜』

「あんまジロジロ見ないでよ…」

『わー、ひろーい!』

何故か雪就は大はしゃぎしていた。

すると急に雪就は心配そうな顔をして聞いてきた。

『雪奈は、ここに独りで住んでるんでしょ?寂しくない?』

「え?だ、大丈夫だ、よ?」

『そっか。よかった』

そう言ってふにゃりと笑う雪就。

(かっ、可愛い…)

『俺みたいな思いは、してほしくないから…』

「え?なんか言った?」

『う、ううん!なんでもない!』

その時は特に気にもしなかった。