『忍…忍…』 どこからか自分を呼ぶ声がした とても暖かく落ち着く声だった… ゆっくりと目を開くと、そこは病院の一室だった 左手には包帯が巻かれ点滴がぶら下がっている 『そっか…死ねなかったんだ…』 忍が呟いた 隣では母親が顔を覆い泣き崩れていた ………