その日の晩

忍は梓に電話を掛けた

もし逆の立場なら絶対傷付くからだ

『もしもし。忍だけど!』

(はぁ〜良かった!)

梓が電話越しに言った

『え…何が?』

(だって今日…忍くん元気なかったし…その…えっと…)

言葉を詰まらせる梓に忍が言った

『いや…めっちゃ緊張してさ。それにマジで大切にしたいから。』

(ホントに?)


………