『ハァハァ…』 梓の家の前で忍は肩で息をしていた こんなに走ったのは小学生以来だった 呼吸を整え震える指でインターホンを押す 中からあの声とあの笑顔が姿を現した 忍と目があった梓はさりげなく視線を逸らす その表情は赤く染まっていた 親がいない家に男を連れ込む事が何を意味するか梓は分かっていたのだ ………