「聞いてんの?アッキー」

「きっ、聞いてるよ!!」

「…ふーん。じゃあ早く行ってこいや」

「…わかったよ」



まるで猫のような大きなつり目を細めて、俺の胸倉を掴みながら言われたら言うことを聞くしかない。

……俺だってまだ高校生という若さでは死にたくない。





ちなみに俺が頼まれ…いや、命令されたのは、女の子からの告白を断ってくるということ。

だが告白されたのは俺ではない。







そう、彼はモテるのだ。