「ここだな!」
敏也が標札に酒井と書いてあるのを確かめた。
「なんか緊張するなぁ~」
光輝はチャイムのボタンを押した。
《ピンポ~ン♪》
「は~ぃ…どちら様でしょうか?」
女の人の声が聞こえた。
「…あ、あのすみません‥薫さんいますか?」
満が答えた。
「薫の知り合いですか?」
「…ぃぇ…」
満が言いかけた時、敏也が隣から割り込んできて
「はぃ!知り合いです」
と、言った。
「ちょっと待っててね」
「…あ…はぃ!」
「おぃおぃ…大丈夫かぁ…」
光輝は横で心配そうに見ている。
「あ~でも言わないと会ってくれないよ!」
敏也がデジタルカメラを鞄にしまった。
