「光輝~早くこいよ~遅刻するぞ!」

武と光輝は駅で待ち合わせをしていて、なかなか光輝が来なく苛々しながら周りを見渡していた。


「ごめん!ごめん!」

光輝は駅まで走って来て、スーツは汗で染みている。



今日は東邦新聞社に入社する大事な日で、俺達は初めて着るスーツや革靴をいわゆるサラリーマン風に着こなしていた。



「いくぞ!!20分に乗らないとやばいぞ!」



「やば!まじ‥わりぃ」

光輝は仕切りに謝っていた。


どうにか電車に間に合った二人は、少しひと安心していた。