敏也が自分の部屋に入ると、ひんやりした空気を感じた。 「窓‥明けっ放しだったっけかな‥」 敏也は窓を確かめると閉まっていた。 「ちゃんと‥鍵までしてるじゃん‥」 敏也は小さな声で呟いた。 「マジ‥寒いわ‥俺、熱でもあるんかな‥」 窓に写った自分を見ながらおでこに手を当てた。 「‥‥‥‥‥‥」 その時だった。 敏也は動く事すら出来なかった。 窓に俺‥じゃなくて‥ 髪の長い女の子が顔から血を垂らしながら、窓の外からこっちを見ていた。 いゃ‥正確には、俺の右後ろからこっちを見ていた。