「小西さん!!もう少し!!もう少しです!!」

「んっ・あ゛・・・あ゛ーー」

「おめでとうございます!!産まれましたよ!!女の子です!!」

「あっ・・・」

「うぇぇぇん!!」


これが私の誕生だったらしい。

「大丈夫か!?」

「よく頑張った!!」

「・・・」

「純代!?」

「大変です!!凄い熱だ・・・すぐに入院しなくては!!」

「えっ・・・じゃあこの子は・・・」

「とりあえずこちらへ」

私の母、小西純代(仮)は私が産まれてすぐ、ものすごい高熱で入院した。

だから私はとりあえず病院内でずーっと一人でいた。

その後何年かたち、母は退院。そして今度は私がインフルエンザにかかって一週間入院することになった。

聞いた話では、死にかけだったらしい。

一週間、母は毎日のように来てくれた。

嬉しかった。


一週間がすぎて無事退院した私。

幼稚園までは、母は一生懸命働いた。
祖母や祖父も。

だけど。

幼稚園に行くころになったころ、生活は一変した。

元々はマンション暮らしだったが幼稚園に行くころになったころ引っ越したらしい。

そこからだ。

私は何故かおばあちゃん子になっていた。

それは・・・母が働かなくなっていたからだ。

毎日のように母たちはケンカをした。


そして幼稚園を卒業したころには、別居していた。

小学校に上がると、もう祖母や祖父に本格的に面倒をみてもらうようになっていた。

完璧に。

たまにご飯などは食べにきていた。

嬉かった。

だが私は違和感を感じた。
何故父親がいない?

祖母にきいたら・・・父親は・・・不運な交通事故で亡くなったらしい。
もともとそんなに良い男でもなかったらしい。

暴力はあったらしい。

父親の死はなぜか私はそんなにも感じなかった。

だけど・・・事件?は起こった