赤い鳥はいつも思っていました。




なぜ他の鳥は自分を磨かないのだろうと。





そして自分を自慢しては、他の鳥を馬鹿にしていたのは、自分を磨くということを知って欲しかったからです。





他の鳥の砂ぼこりにまみれた、くすんだ羽根の下には鮮やかな色が隠れているということを、赤い鳥は知っていました。





黄色、橙色、緑、紫。





だけれども、どの鳥も自分を磨くことを忘れ、その綺麗な色を砂ぼこりの下へ追いやっていたのです。





だから自分を自慢することによって、そのくすんだ色を馬鹿にすることによってそのことを思い出してほしかったのです。