浅葱色の瞳に

…度胸…!




今のあたしの行動が度胸と言うものなのか





知らずしてやり遂げていたとは少し、情けない気もするのだけど




あたしはこの世界に来て、早くも一つ成長して要るような気がする



先程大口を叩いていた自分は大変無責任だろうけど



兎に角、死なずに済んだと言う安堵感が芽生えた



……だって本心ではなかった


きっとあたしは殺されていたら後悔していた




後に引けなくなる見栄やプライドは時として大変厄介だ




自分でも気付かなかった、あたしの言葉と裏腹な気持ちに、土方さんは気付いていたというのだろうか





「にやけてんじゃねぇ…気持ち悪ィ……勝っちゃんは今晩大阪の用事から帰ってくる、其まで此の部屋から出る事は許さん」


勝っちゃん…

近藤勝太


近藤勇の幼名である…


「部屋から出るなって…トイレとかはどうすれば良いんですか?」


「…といれ?」


「あ、えと、厠…?」




「んなもん、我慢しろ」


「えっ!?それは酷いです…!」


「五月蝿ェ!後二刻ぐれぇの辛抱だろうが!!」


…やはり鬼の副長だ