…コツ…コツ


あと少し…あと少し…



今だ!!!


サッ
っと足を出した…すると


ドンガラガッシャーン!!

「え…ひっかかった…」


李久兎くんなにしてんの?…ってはぁぁ?!



「よし。由美さん確保。」

いつの間に紐切ったわけ?!


「大丈夫ですか?亜美さん」


「う…うんあたしは大丈夫。由美は?」


「由美さんは気を失っているだけです。すぐ起きますよ」


よかったぁ…これで打ち所悪かったら何回殴ってるか…


「それより!どうやって縄切ったの?」


「ガラスが有ったのでそれで…プチっと」


器用…よくやるわ…ハァ…


「ねぇ…」


「李久兎くん由美頼んでいいかな?」


「二人とも?」


「別に大丈夫ですよ。」


「私の存在忘れないでくださる!」


あ…完全に忘れてた。

アッハハハハ…でもあんたが悪いんだろうが…町田さん…


「あら。忘れてたわ。なんたって影があまりにも薄くてね」
本当にそうなんだもん

「…プッ」

あ…李久兎くん笑った。


「ひどいわ…グスッ笑わなくてもいいじゃない」

町田泣いた。


「悪いのはあなたでしょう。」

李久兎くん軽くキレて言った。


…なにこれ?
プッ…