雅貴様の言うとおりに、それまで恋愛経験ゼロだった私。
昔からとにかく、勉強やら知識を埋め込まれていた人生で。
とくに男の子との交流は、学校内でも少なかったと思う。
「それは、出来ません…」
だけど、その命令には首を振って拒否をしようとした。
知能も、能力も、心も捧げているけど、身体だけは・・・
「オマエに拒否権なんてねぇから。
ていうか、仕事をする時に処女じゃ困るんだよ。
女の武器を使って貰わなきゃな…」
「っ・・・」
下僕の私に“拒否権”は無いという言葉が、突き刺さった。
それどころか、ウソでしょ・・・
この先私は、身体を使って仕事をするの・・・?

