命令によって、心に植えつけられたファシズム思想への忠誠心。 それはいつしか、勝手に愛へと変化してしまっていた。 信じられない、アノ命令から…―― 「さっさと制服、脱げ」 「え・・・?」 「どうせ男もいねぇんだろ? オマエの処女を貰ってやるから、脱げって言ってんだよ」 「っ・・・」 それは16歳の時、学校帰りに呼びつけられた日の事。 今と変わらない冷たい眼で命ぜられた、あまりに残酷なモノ。