そのままタクシーでアパートに帰宅しても、涙は止まらなくて。 こんなにも悲しいと思った事がないくらい、泣いていた。 「うぅっ・・・ひっ・・」 どんなに泣いて、泣いて、泣いていても。 振り切ろう、断ち切ろう、忘れようとしても。 消えるどころか、膨らんでしまうのは何故・・・? 雅貴様には届く訳の無い、無駄な感情だというのに。 この気持ちを抱いていた事自体が、間違いだというのに。 どうしても私の中から、貴方を消去する事は出来ない・・・