手早く支度をすませ、言われたとおり玄関近くで待つ。
しばらくして輝と八雲さがゆっくりとした足取りで階段を降りてくる。
「おはようございます、亜希様」
「あ、おはようございます、八雲さん」
「亜希様、本日は何時頃お戻りの予定ですか?」
私が持っていた鞄をすっと自分の手に取りながら、八雲さんはにっこりと微笑んだ。
「え、と・・・撮影が一本あるので九時過ぎかと」
「畏まりました。お迎えにあがります」
迎え!?
「大丈夫です!マネージャーいますし、だめならタクシー使いますから」
「マネって、男?」
八雲さんと話していると、突然輝が割り込んできた。
「・・・・女の人」
多分だけど。


