梶原友成はかじりつくようにインターネットのカキコミを眺めていた。 迷子犬情報、犬猫保護センター、・・・・ 『ダメだ、きりがない・・』 コンタクトレンズが乾いて目がしょぼついてくると、パソコンの電源をおとした。 高山紀子が車に撥ねられて死亡したのは三ヶ月前。 紀子との古い会話を思い出す。 『梶原君てさ、犬顔だよね?』 『それって口説いているんすか?!』 『なんで〜? 私は犬は好きじゃないよ。 どうしても飼うとしたら、断然猫だな。 』