『ペロや、 草むしりに行くよ。』 強烈なイメージのせいで、なんとなく子犬を『ペロ』と呼ぶようになっていた。 子犬が家に来て一週間、痩せた体はすっかり丸々としていた。 ペロはタエの巾着をくわえて玄関の前でおすわりをして待っている。 (本当に利口で可愛い犬だ・・・ こんな可愛いのを捨てる人間がいるなんて、この世も末だねぇ・・・ ) タエはペロの頭を撫でると、急に感傷的になり、涙が零れる。 『ペロ、あたしはあんたを捨てたりしないからね・・・ 』