白いユキ




一人ぼっちの店に、居られなくて、あたしは店を出た。



外は、もう、日が落ちて暗くなっていた。



あたしは、何も考えられずに、ぼんやりとただ、歩いていた。



あめが、降り出してきたけど、かまわず歩いた。


髪から、滴が垂れて、視界も危ういまま。





あたしは、どうしたかったんだろう…



ナツを追いかけたかった?


のぶを追いかけたかった?



一緒にいて、安心するのと、

一緒にいて、ドキドキするのと、


どっちが…

本当の、好き、なんだろう…。