ナツは店で一番人目を引いていた。 恐ろしいほどの綺麗な顔立ちで、キツい性格が外見ににじみ出ている─ そんな男だったから─ あたしも気にせずにはいられなかった。 「…ええ、そうだけど─」 平静を装って答えたけど、動揺がバレないかと内心冷や冷やしていた。 ナツはあたしのモロタイプだったから─ 「隣、いいかな?」 「いいよ。」 そう言ってあたしは、隣に座ったナツをチラッと見た。 *