白いユキ




あたしは、のぶと、付き合うようになった。





ナツとの関係は、そのままで。

─あたしは、貪欲だから…どちらも─選べない。
ズルいヤツだ…。


…のぶとの事をマスターには話した。


「ナツキとは、どうするんだ。」

と聞かれたけど、



─ナツには、AYA がいる…


いざとなれば、帰る場所のあるナツにとって、あたしとの関係は、所詮、遊びの延長だ…。




「…大丈夫…ナツは、あたしのこと、恋人とか、…そんな風には、思ってないから…。」



─あたしは、自分に言い聞かせるように言ったと思う。




AYAの名前に…胸の奥のズキリとする痛みが、嘘だと思いたかったから…