「うん…大丈夫だな。影も見えないし…綺麗なもんだよ?」 そう言って早川先生は、あたしへと向き直った。 ─よかった…─ 「ありがとうございます。」 「うん。この後は、上に寄っていくんだろ?」 「はい…─約束ですから。」 あたしは、憂鬱な気持ちを抑えて、無理やり微笑んだ。 早川先生は、あたしの気持ちに知ってか、知らずか、 「じゃまた、まってるからね。あまり無理しないように─」 そう言って笑った。 *