ナツの手があたしの手を優しく包む。 高ぶった気持ちが落ち着いていく。 あたしに謝る父に あたしは、父を責める気なんて起こらなかった。 あたしも同じだから。 父は由美さんを愛しながら、母さんで自分をごまかしていた。 あたしはナツを愛しながら、のぶで自分をごまかしていた。 本当に…変なところで、親子なんだ。 血は争えない……そのままだ……。 *