大好きな兄さん。 優しくて 愛おしくて あたしの思い以上にあたしを思っていてくれたんだ…… 「和希兄さん……。」 あたしは誰もいない教室で肩を震わせてしゃくりあげるように泣いていた。 ただ どうしょうもなく泣いていたかった。 兄の言葉に浸っていたかった。 *