そういう関係─ あたしとナツは、お互いの体を求め合う関係になった。 窓の無い一室… ダブルベッドの上があたしとナツの安らげる場所。 そこでだけ あたしとナツは お互いの柵から逃れて求め合う事ができた─ 唯一の場所だった。 ナツの嘘。 あたしの嘘。 嘘つき同士には、そこでしかお互いを求めてはいけないルールだったから──。 少なくともあたしは、そう思っていた。 *