始業式も終わり 優ちゃんの初めての授業が始まった。 スーツを着た優ちゃんが教室に入る。 みんなの前に立って少し緊張した表情の優ちゃんが、あたしの顔を見て小さく笑った。 その顔に喜びと切なさの二つの気持ちを抱えて 苦笑いになってしまった。 「おーい、お前らもう授業始ってんぞ!」 優ちゃんがの声にうるさかった教室も静かになる。 そして、ここから教師の顔になるんだ。