「慎太郎…遅刻した罰だ。お前の奢りな?」


「ひでぇ。VIPは最後でしょうが。」

「誰がVIPだよ。説教は中入ってからにしようぜ。」


のれんを潜ると、やかましい位に賑わっていた。


「あそこの個室開いてるみたいだよ?」

「亜矢ちゃん、ナイス!あそこにしようぜ。」


私の頭を撫でながら上機嫌に臼井さんが話す。


「遅刻しといて、仕切るな、慎太郎!」