とある男女の攻防戦



「何で、」


「何が??」




「私の担当…?」


「今整形班所属だから。これ、対象ね」






固定されぐるぐる巻きにされた足首を指さされる。


「たまたま、偶然に私の担当なことないでしょ?…あんだけリハビリの人いるのに」




リハビリ病棟だけあって、今穂積さんが来ているリハビリの制服を着た人は



びっくりするくらいいっぱいいて。その中でたまたま私の担当ってありえる?



「うん。偶然ではないね。俺が希望した。取りますって」



「そんなのありえるの…」


「ちょうど退院出て患者数減ったとこだったし」





最悪だ……。




「だから早く行ってって言ったのに」



「………、、」


「…麻夕ちゃん?」




呆然となぜか楽しそうな穂積さんを見ていれば、穂積さんはキョトンとした顔で


動かない私の顔の前に手をかざす。














「理学療法士…リハビリ…」



「…ホストが良かった?」




かち合う視線。

…別に、ホストが良いなんて思ってはいないけど。





「リハビリって、何するの」




静かに。聞いた私に、口角だけ上げた穂積さんは口を開く。


「いろいろ」



「はぁ?ちゃんと説明してよ」