とある男女の攻防戦



これは……




「もしかして、足痛めた?」




私の様子で気付いたらしい、穂積さん。心配そうに足元を見つめられる。

細くないし綺麗じゃないのに。恥ずかしい。



「、大丈夫です」





「…大丈夫じゃないでしょ?」

「大丈夫です。行ってください。」



落ちた所も見られて、足も見られて、もういいから。放っておいて欲しい。







けれど立ち去ってくれそうな気配も無く。大丈夫、羞恥心で変なのが出て痛みはまだ軽いほうなはず。



痛みは感じるけど、無理やり体を動かして

私が立ち去ろうとすれば、



「待って」




「えっ、ちょっとっ!」








私の下に回り込んだと思ったらグッと掴まれた足首。


「いっったい!!!!!」