朝練が終わって昇降口へ向かった。

マホ「わぁ、みんな来るから中々入れないや(汗)」

朝練は全部活同じ曜日、時間なので朝は昇降口がすごく混む。

チヅ「入れないね。」

ヒナ「いたたっ、押されるーっ!!」


どうしよう。
チャイムに間に合うかな?

春中は『着席チャイム』という決まりがあって、チャイムがなる前に着席をしていなければならない。

マホ「あ〜、どうしよう」


そんな困っているときだった・・・・。

こんな声がしたのは・・・・・。


「たーくやっ!!」

バッ

えっ!?今誰か拓也って言った!!

もしかして拓也先輩!?

でも、朝練やってるとき見つからなかったからもしかしたら違うかも。

私は半信半疑で
声がする方に目をやった。

そしたら・・・・・。

タクヤセンパイ「中に入れねぇんだよ。」

っ!!
拓也先輩が喋ってる!!

タクヤセンパイ「あははっ、これじゃ入れねぇよ。」

わぁっ///
笑った。
あの時のかっこいい笑顔。
また見ることができた。

嬉しいっっ!!

こういうの『運命的な出会い』っていうのかな?

マホ「ふふふ〜んっ♪」

チヅ「真帆、こんな時に・・・。」

ヒナ「何があったんだろっ?」


みんなは騒いでて
私は舞い上がってて

やっと昇降口に入れて、2年生の下駄箱の前を通ったとき、

私に微笑んでいた・・・

・・・拓也先輩に気づきもしなかった。

「・・・どうしたら・・いいんだろ・・・・」

マホ「どうしたら目が合うかなぁ・・・?」

2人で似たことを考えていたんだね。

私たちはこの時・・・。