船の沈没だった。

私もその船にのっていた。


溺れていた私を助けた両親、

「イチゴ、ちょっとお母さんと
お父さんいって来るから、
イチゴわちゃんとここにつかまってってね」

「やだ一人は怖いよ。
お父さんとお母さんもここにいて」

「イチゴちゃん大丈夫よ。
すぐかえって来るから」

「やだ!」

「だいじょうぶ!お母さん達は
離れててもいちごに味方だから」

「助けてくれる人が来たら、
ちゃんとついて行くんだぞ!」

「お父さんとお母さんは?」

「あとで絶対行くから!」

「二人でいなくなったりしないでね?」

「いちごをおいていなくなるなんて
ありえない!」

「お母さんとお父さんのこといちご
大好きだからね。」