夏子のお願いを断れるはずもなく、僕は探すことを快諾した

『で、何を探してるんだ?』
「ピアス。星のついた。大事なものなの」
『・・・彼氏にもらったとか?』
すかさず僕は探りをいれた

せっかくのチャンスだ。夏子について、知りたかった

「うーん・・・違うけどそうかな」
『・・・意味わかんないな』
「私の彼氏だけど、彼氏にとって私は彼女じゃない」

・・・思考が停止した。どういうことかわからない

「あはは。わかんなかった?」
『全く意味が・・・』
「相手には彼女がいるんだ。私は2番目」
『なるほど。』

なんだか気まずくて、僕は一生懸命にピアスを探した