僕の家には夏子にあげるはずだった、誕生日プレゼントが転がっている

白い肌に似合う、真っ赤なピアス
『もしもし、健二?』
「おう、何だ?」
『ピアス、要らない?』
「は?どんなやつ」
『赤の・・・みきちゃんにでもあげてくれれば助かる』
「今取りに行く」
『おう。』

ベッドに横たわると夏子を思い出した
ここで
夏子と僕は。

まだ体温が残っている気がした