恥ずかしくて顔すらまともに見たこともないけど。

アタシは彼のことがどうにも好きらしかった。

今は教室の一番前で真剣に授業を聞いている。

先生も彼のためだけに授業をしているようだった。



顔はお世辞にもかっこいいとはいえないけど・・・

でも、そんなことアタシにとっては問題じゃない。



次の理科の授業。

アタシは勝負に出るつもりだ。

彼の顔を正面から見たい。しっかり見たい!


アタシは恋という人生の晴れ舞台に立つのだ。