『皆さん、おはようございます!』
聞こえてきたのは、変声機でも使ってるのか声が変に篭っている男の声だった。
これには、流石に騒ぎまくっていたクラスメイト全員が話すのを止めた。
『もしもし、桜橋高校3年生のみなさーん!ちゃんとこの放送聴いてるかな?』
「…な、なんだよコレ」
直ぐに、俺の席に琉聖が近づいて来た。
一華も不安げに、スピーカーを見つめていた。
すると、教室に備え付けられていたテレビが急に付いた。
其処に映っていたのは、スーツを着た男。
気持ち悪い仮面なんか付けて、優雅に校長室らしき場所のソファに座ってる。
