「翼っ!おはよー!」


「おお、おはよ」




…俺は、天野翼。


桜橋高校に通ってる、なんてことない平凡な受験生。



まぁ、受験生っつっても勉強なんて全然出来ないから、唯一出来るスポーツを生かして体育系の大学の推薦取るつもりでいる。



一応、サッカー部主将だし。





「翼、俺今日見ちゃった!」


「何をだよ?」


「翼が朝から女の子に告られてるの!ほんと人気者だよなぁ、翼。」





そう言って、琉聖は笑った。


沖 琉聖は、俺の親友。

他にも他のクラスになっちまったけど、天野 駿とも親友だ。



二人とも、最高にイイ奴で、俺の自慢の友達だったりする。