『やぁ、おはよう。

改めて自己紹介をしようか。



私の名前は、そうだな……。


Mr.phantomとでも呼んでくれ』




…意味わかんねーことばっかり言う、仮面野郎。


仮面野郎は、机に置いてあった紙を手に取り、笑っている。





『さて、桜橋高校3年の諸君。


そろそろ本題に移ろうか。




…いま、この学校には君達3年生しか居ない』





…この言葉に、教室が一瞬ザワつく。


そりゃそうだ。



今日は平日授業で、別に遠足でもなんでもない。




なのに、俺達しか居ない、だと?