「も~。何で先に行っちゃうの??」


私,岬 奈々[ミサキ ナナ]はぷぅと膨れて怒ってた。

彼氏の朔[サク]に。


「しょーがないじゃん。日直だったんだから。」


私が怒っているのに朔の目線はずっと読んでいる本に向けたまま。


「だったらメールするとか~」


負けじと私も怒る。


「てか。もう休み時間終わるよ。」


キッと冷たい目で朔は私を見る。


「う~。朔のバカァ」


自分のクラスへ帰ろうとする私の手をつかんで朔はぽつりと言った。


「帰りは帰れるから…」



前言撤回!!

朔大好きっ