Doll†Boy

「あの、このタルトタタンのレシピどうしたんですか?」

店長と思われし人に聞いてみた。

いくら何でも似すぎている。
お菓子は少し分量を間違えれば味が全く変わってしまう。


これほど味が似るなんて奇跡に近い。

店長と思われる人が大きく目を見開いた。
「そうか…君が…」

俺がどうしたんだ?

「ジャクリーヌ師匠のお孫さんか…」

ジャクリーヌは俺の婆さんだった。

「婆さんを知っているんですか?」

首を傾げてみた。

「あぁ、知ってるさ、俺にフランス菓子の作り方を教えて下さった。もう20年前の事だ…」

あぁ…そうか…だから俺が知らなかったんだな…

「そうだったんですか…」

「あぁ、そうだった!半年くらい前にこれが送られてきたんだ!」

一通の手紙を渡された。

あっ…婆さんの字だ…

「どうしたんですか?これ…」

宛名は店長さん宛だった。

「もし君が来たらこれを渡すように書いてあったんだ…まず、君の顔も知らないし名前も知らなかったから本当に来るか半信半疑だったよ…」


婆さん、何考えてんだ?

手紙を開けた。