凜久がいない事実を正面から突きつけられたようで、 私はシュンと俯いた。 「今日あった事も災難だったけど――たまには離れることも必要よ?」 …あなた達は、いつも一緒にいるもの。 と、付け足す。 それと同時に――。 「さらに愛を深めるチャンスよ」 ふふっと笑ってみせると、ベッドに背中を沈めた私にそっと布団をかけてくれた。 その言葉を聞いて、私の心がザワザワと騒ぎ出す。 り、凜久と私の――愛? かぁっと顔が熱くなるのを感じながら、私は布団を頭まで深くかぶった。