* * * * * 「…ん、んん……」 目を開ければ、真っ白いカーテンが視界を埋める。 保健室のベッドの上で、横向に寝ている事を理解するのに数秒かかってしまう。 ――あれ。 私、確か… ボールを打とうと、高く飛んで。それで…。 「どうしたんだっけ」 「思いっきりこけたんだよ」 返事はすぐ後ろから返ってくる。 そういえば、身動きが取れない。 まるで固定されちゃってるような…。