ふたりが乗り込んでくる駅に、 もう着いてたらしくて。 慌てた様子で私たちに駆け寄る。 「本当にごめんなさいね……」 「いいえ、もう大丈夫ですから……」 本当に悲しい顔で謝ってくるさおりさんに、なんだか申し訳なく感じてしまう。 ケガは……本当に大したことないから。 「ケガの具合は?」 「もうだいぶ、いいみたい」 ――授業中、無理するなよ? 遊くんの言葉に、笑顔で頷く。 途中、あおいも加わって 5人で久しぶりの学校へ――。