瑠璃の胸元にもたくさんの小さな傷跡。 俺が振り返った時 瑠璃はうつ伏せに倒れてたから きっとその時に出来たキズだ。 ――これくらい、大丈夫だよ? 無邪気にそう言い張る瑠璃。 でも、それはダメなんだ。 「凜久……?」 瑠璃の肩にそっと触れると、 ゆっくりと背中をベッドに沈めていく。 「……あ…ッ」 瑠璃が甘い声を上げるより先に、傷口に舌を這わす。 出来だけ、優しく。