「それで、さ」 しばらく抱き合って、見つめ合った数秒後。 私を捕らえて離さないその瞳に。 少しだけ、少しだけ……なんだけど。 意地悪っていうか、……背中に何か冷たいモノが駆け上がって。 「……んっ」 凜久からの、いきなりのキスは 「瑠璃のケガが治るまで俺、」 ん……? 治る“まで”? 「泊まり込みで、瑠璃の世話するから」 ほら、 何かが始まる合図だったりする。 最高に甘々な―― これからの、生活……の?