* * * * *


「瑠璃…――」


甘えるように、私の体に腕を回してしがみつく凜久。


「凜久――…ッ」


そんなくっついちゃ嫌だよ。


心臓のドキドキが凜久に聞こえちゃうのが恥ずかしいの…。


ふたりの間から流れる熱が混ざりあって溶けちゃいそうだ。



そっと瞳を閉じた瞬間。





 ピピピピピ――――



「きゃああああ…っ」





最近の私の悩み。


夢の中でさえ、凜久にドキドキさせられっぱなしの私。



毎朝見る、甘い夢のせいで朝寝坊してしまうこと。




「セーフ…」


最近は目覚ましの時間を早めにセットしてあるから大丈夫なんだけど、ね。