コトリ……と、静かにテーブルの上にホッチキスを置くと。 そこに積まれた資料は、きれいに並べられていた。 もう、終わってたんだ……。 「えと……じゃ、遊くん返して」 くれる――? 言い終わる前に、 ドアを激しく叩く音が響いて。 「――……瑠璃っ!」 向こう側から、凜久の声が飛んでくる。 「……凜久っ?」 あ、れ――? 凜久……先に帰ってなかったの?